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過去の遺作置き場
2017年06月29日 (Thu)
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2004年09月03日 (Fri)
ベイグランドは北部の辺境と言われるだけあって、かなり山奥深い場所に位置している。
隣国ノーサイドとの国境は、ちょうどの山の麓辺りになるのだ。
ルクシス達は長い山道を抜け、そろそろ麓近くに着こうとしていた。

「サイリア、国境まであとどのくらいだい?」

ルクシスは、すぐ横に追従しているサイリアの方を向き、問いかける。
サイリアは、顎に手を当て少し考える

「そうですね・・・もうすぐ差し掛かる頃だと思います」
「そうか・・・」
「無事に抜けれると良いですねっ」
「どうかなぁ・・・帝国軍だって馬鹿じゃないだろ。多少の兵は配置してるんじゃないか?」
「その時は、俺の槍で一人残らず蹴散らして見せる・・・」
「新参兵がよく言うよ」

ルクシスの後ろからついてきている仲間達が、次々と口を挟む。
基本的に、サイリア以外の兵達は皆実戦は初めてだ。
口では軽口を言っているが、実際は皆緊張している。
まだ国境で戦闘が起こるとは限らないが、その可能性は十分ある。

「サイリア、すまないがちょっと上空から偵察してきてくれないか? もしもと言う事もある」
「分かりました・・・・レーナイヴ!」

サイリアが上空に向かって名を呼ぶと、どこからともなく真紅に彩られた1匹の巨大なドラゴンが姿を現した。
サイリアは馬から降りると、サッとドラゴンに跨る。

「それでは、ちょっと行って来ますので」
「サイリア、気をつけて」

サイリアは、ルクシスに向かって軽く微笑むと、ドラゴンと共に大空に舞い上がり、やがて見えなくなった。

「よし、僕たちはここで一度休憩だ。30分後には出立する。各自体を休めて置くように」





バサッ、バサッ・・・。
大きな羽音を立てて、1騎のドラゴンナイト・・・サイリアが国境の上空付近まで飛んできていた。
サイリアは、ドラゴンの上から視界を凝らし辺りを確認する。
遠く離れた所に土煙のようなものが見える・・・恐らく帝国軍だろう。
しかも、かなりの数だ。
どうやら思っていたよりも、帝国軍は近くまで来ていたようだ。

「・・・ルクシス様の事がどこからか漏れたのか・・・いずれにしろ、あの大軍を打ち破らない限り先には進めそうには無いわね・・・ん?」

サイリアがふと近くの森の方を見やると、先発隊らしき多数の帝国兵と何者かが戦闘をしている。
帝国兵と戦っている者を見て、サイリアは驚いた。
その者は、まだ15,6ではなかろうかと言う年の少女だった。
そんな少女が、多数の帝国兵相手に互角以上に戦っている。
サイリアでさえ、まともに実戦で戦えるようになったのは22歳を過ぎてからだと言うのに・・・。

「あの子・・・一体、何者・・・?」

しかし、それでも大分限界が来ているようだ。
少女は少しずつ帝国兵に押され始めている。
やはり多勢に無勢だ。

「このままだといけない、助けないと・・・!」

サイリアは、レーナイヴの手綱を強く一引きすると、一気に少女の居る所へ向かって舞い降りていった・・・。



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