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過去の遺作置き場
2017年06月29日 (Thu)
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2011年04月01日 (Fri)
「ゴクッ、ゴクッ……ぷはぁ」

どんっ!

一気にボトルの中身を3分の1は飲み干したかと思うと、彼女は景気良くブランデーのボトルをテーブルの上に叩き付けた。
大よそラッパ飲みをするような酒ではないと言うのに、まるで水でも飲んでいるかのようだ。

「あー…香里、もうその辺にしといた方が良いと思うのだが」
「あによ~…最初に飲ませたのは相沢君じゃないのぉ~…」
「い、いやちょっと待て、別に俺が飲ませたわけじゃないだろ!?」

トロ~ンとした目付きでこちらを睨む香里。

アルコールのおかげで頬も紅潮し、顔だけを見れば色っぽく見えない事もないが…。
片膝立てて座りながらブランデーのボトルをラッパ飲みし、挙句に『ぷはぁ』などと酒臭い息を俺に向かって吐いてくるその様はまるで酔っ払いオヤジのようだ。
それにいつものミニスカートの制服でそんな格好をしてるもんだから、さっきから香里の魅惑のトライアングルゾーンがちらちらと見え隠れしている。

つーか、わざとやってんじゃないだろうな?

「とりあえず香里、その白いモノを隠せ。 さっきから目のやり場に困って仕方ない」

 
やだ、相沢君たら…さっきから視線が下がってると思ったらもういや~ね~。
そんなに見たいならはっきり言ってくれれば…」

「って、すとっぷストォォップ! 何故に自らの手でスカートを持ち上げようとしますか!?」
「あははは! もう冗談よ、冗談」

そう言いながら、再びブランデーのボトルに口をつけてラッパ飲みを始める香里。
いやあの香里さん、持ち上げたスカート降ろさないと白いモノが丸見えなんですが……。

ジワ…。

あ…やばい、鼻血が…。



「ほらほら、相沢君も飲みなさいよ~」

 
い、いや、ちょっと待て今はヤバイ。
っていうか流石にブランデーのラッパ飲みはきついって…ぐぼっ!?」


ささやかながらに抵抗してみるものの、酔っ払いには何を言っても無駄と言うものである。
あっという間に、俺の口には香里が先程までラッパ飲みしていたブランデーのボトルが捻じ込まれていた。

「ほらっ、た~んとお飲みなさい」
「む、むごぉっ!」

無理矢理ボトルを捻じ込まれているので、とめどなく流れ込んでくるブランデーを吐き捨てることも出来ず、そのまま全て飲み干すしかなかった。
しかしただでさえさっきからちびちびながらも飲み放しな上に、香里のパンチラで興奮して頭に血が昇っているこんな状況で度数の高い酒なんか一気に飲まされたりしたら……。

クラッ…

あ……ダメだ、意識が…。

案の定俺は過度のアルコール摂取に耐える事が出来ず、離れ行く意識を手放した。








―――話は数時間前に遡る。
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2007年08月18日 (Sat)
昼休み―――。
いつもならお昼のお弁当合戦で騒がしい女の子達は、今俺の周りには居ない。
何故かって?
そりゃ勿論、逃げてきたからに決まっている。

…最初のうちは結構嬉しかったんだけどな。
流石にこう毎日毎日だと偶には解放されたいと思うのも仕方ないだろ?

ただでさえ栞の重箱弁当だけで相当な量を食う羽目になるのに、更に他の皆までお弁当作ってきて俺に食べさせようとするからなあ…。
いくら毎朝(寝坊助の名雪のせいで)遅刻寸前で全力疾走しているとは言え、こんなに毎日毎日トンデモない量の昼飯を食わされたらカロリーの消費が追いつかない。
最近顔の輪郭がぷっくりしてきたような気がするし、心なしかズボンがきついような…。
もしかしたら、その内俺はフォアグラになってしまうんじゃないだろうか。

と言うわけで今日は4時限目の授業が終わるや否や、ダッシュで教室から逃げてきた次第だ。
正直後が怖い気もするが…余り気にしないでおこう。
2004年01月29日 (Thu)
「あら?」

バスタオルを身体に纏っただけの姿の香里は、着替えの入ったバッグを探りながら疑問の声を漏らした。

「・・・・・・ない」

バッグの中を見つめたまま、誰に言うでもなく小さな声で呟く。
香里の頬を、一筋の冷や汗がつーっと伝った。

「あれ、香里どうかしたの?」

そんな香里を見て不審に思ったのか、ちょうど今更衣室に入ってきたばかりの名雪が声をかけた。

「え?あ、な、何でもないのよ名雪」
「本当? でも顔色悪いよ?」
「ほ、本当になんでもないから。大丈夫だから心配しないで」
「・・・・・そう? なら良いんだけど」
「そうそう。それより早く着替えてしまいましょう」
「うん、そうだね」

そう言うと、名雪はするすると水着を脱いで着替え始めた。
いくら周りに女子しか居ないと言っても、バスタオルも纏わずに着替え始める名雪は大胆なのか羞恥心が欠如してるのか・・・・。
そんな名雪を見て、いつもなら「バスタオルぐらい巻きなさい!」と一言言う香里だが、今日はそれどころではなかった。

「・・・・あたしとした事が・・・・大失態だわ・・・・」

そんな事を呟きながら、ささっと制服を着込む香里。
その動きは神業の如き素早さである。

「とにかく、あと1時間・・・・何とか乗り切らないと」

脱いだ水着とバスタオルをバッグに詰め込むと、香里は足早に更衣室を後にした。


「あ、香里置いてかないでよ~」
2003年07月19日 (Sat)
『朝~朝だよ~、朝起きて学校行くよ~』
「う・・・・名雪、今日は日曜だぞ・・・・?」

いつものように、眠気を誘う声を出す名雪・・・・じゃなくて目覚ましで目を覚ます。
眠たい目を擦りながら時計を見るとまだ7時だった。

「何でこんな時間に目覚ましかけたんだ、俺は・・・・」

とりあえず名雪の頭(目覚まし)を引っ叩いて止める。
いつもお前のせいでえらい目にあってるんだから、日曜ぐらいゆっくりしたって良いだろう?
などと名雪の声を出す目覚ましに毒づきつつ、俺は再び眠りにつこうとした。

「・・・・・?」

何か違和感を感じる。
誰かが俺のベッドの上に居るような?

ガバッと上半身だけを起こして飛び起きる。

「おはよう、相沢君」

・・・・何故かそこには、俺に跨る香里の姿が。






「っ~~~~~~~~~!!!!!!」

思わず声にならない叫びを上げる俺。
こうして静かだった水瀬家の朝は騒がしく明けたのだった。
2002年08月06日 (Tue)
バタン!


突然ノックもなしに、俺の部屋へあゆが雪崩れ込んでくる。
何だ、普段歩いている時に襲い掛かると避けられるから、部屋へ直接襲撃に来たのか?

「違うよっ。それにボクいつも襲い掛かってなんかないよ、抱きつこうしてるだけだもん!」
「同じ事だ」
「うぐぅ、祐一君の意地悪・・・・」

涙目で拗ねた顔をするあゆ。
う・・・・結構ツボだ。
ナイスだぞ、あゆ!!
って、そんなどうでも良い事は置いといて。
2002年07月29日 (Mon)
「え~、であるからして、ここは・・・・」

教師の声が授業中の教室に響く。
俺はただぼーっとその声を右から左へ聞き流していた。
隣にも後ろにもその隣にも・・・・俺の見知った顔は居ない。
いや、本当は回り全部よく知った顔なのだが。

「ふぅ・・・・」

俺は一つ溜息を吐くと、黒板から視線を外し桜の舞う外を見やる。


春―――。


俺は、何故ここに居るんだ・・・・。
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