過去の遺作置き場
8月15日 その3
「き、北川君?!」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あ、あやめさん!」
「潤様・・・」
身体に力が入らないだろうに無理して・・・。
立ってるのも辛そうじゃない。
そんなに必死になって走ってきたの・・・?
「き、北川君?!」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あ、あやめさん!」
「潤様・・・」
身体に力が入らないだろうに無理して・・・。
立ってるのも辛そうじゃない。
そんなに必死になって走ってきたの・・・?
「あやめさん、行っちゃだめだ!」
北川君が、光に包まれたあやめさんに向かって叫ぶ。
でも・・・あやめさんは、もう成仏しかかってる。
もう・・・。
「潤様・・・ 私 ( わたくし ) 、潤様と一緒に過ごせて幸せでしたわ・・・」
「あやめさん、そんな事言うなよ! 行かなくて良いから、俺なら何も心配要らないから・・・だから!」
そう言って懇願するように叫ぶ北川君を、あやめさんは少し嬉しそうで、それでいて少し悲しそうな顔で見つめた。
「・・・ごめんなさい、 私 ( わたくし ) は天国の潤様の元に参ります」
「あ、あやめさん・・・?!」
段々とあやめさんの身体が薄らいでゆく。
もう、お別れの時間ね。
「い、いやだ・・・あやめさん、行っちゃダメだーーーっ!!!」
「え?!」
北川君がそう叫んだ瞬間、突如として眩いばかりの光が辺りを包んだ。
な、何・・・?
何が起こってるの・・・!?
やがて、少しずつ光が収まっていく。
ようやく開けれた私の目に飛び込んできたのは、その場に倒れこんでいた北川君だった。
「ちょ、ちょっと北川君! 大丈夫?!」
慌てて駆け寄って、北川君の身体を抱き上げる。
思ったよりも軽い・・・。
「北川君、北川君?!」
何度か呼びかけてみても北川君はまったく反応しない。
そこでふと気付く。
北川君・・・息してない・・・!?
そ、そんな!?
北川君の胸の部分に耳を当ててみる。
・・・何も聞こえない。
心音が・・・聞こえない・・・!
まさか北川君、あやめさんを追って・・・?
・・・とにかく、ここに居ても仕方ないわね。
とりあえず、北川君の家まで運びましょう・・・。
あと・・・南にも連絡を入れておいた方が良いわね・・・。
私は北川君の身体を背負って立ち上がると、とにかくその場を後にした。
北川君が、光に包まれたあやめさんに向かって叫ぶ。
でも・・・あやめさんは、もう成仏しかかってる。
もう・・・。
「潤様・・・ 私 ( わたくし ) 、潤様と一緒に過ごせて幸せでしたわ・・・」
「あやめさん、そんな事言うなよ! 行かなくて良いから、俺なら何も心配要らないから・・・だから!」
そう言って懇願するように叫ぶ北川君を、あやめさんは少し嬉しそうで、それでいて少し悲しそうな顔で見つめた。
「・・・ごめんなさい、 私 ( わたくし ) は天国の潤様の元に参ります」
「あ、あやめさん・・・?!」
段々とあやめさんの身体が薄らいでゆく。
もう、お別れの時間ね。
「い、いやだ・・・あやめさん、行っちゃダメだーーーっ!!!」
「え?!」
北川君がそう叫んだ瞬間、突如として眩いばかりの光が辺りを包んだ。
な、何・・・?
何が起こってるの・・・!?
やがて、少しずつ光が収まっていく。
ようやく開けれた私の目に飛び込んできたのは、その場に倒れこんでいた北川君だった。
「ちょ、ちょっと北川君! 大丈夫?!」
慌てて駆け寄って、北川君の身体を抱き上げる。
思ったよりも軽い・・・。
「北川君、北川君?!」
何度か呼びかけてみても北川君はまったく反応しない。
そこでふと気付く。
北川君・・・息してない・・・!?
そ、そんな!?
北川君の胸の部分に耳を当ててみる。
・・・何も聞こえない。
心音が・・・聞こえない・・・!
まさか北川君、あやめさんを追って・・・?
・・・とにかく、ここに居ても仕方ないわね。
とりあえず、北川君の家まで運びましょう・・・。
あと・・・南にも連絡を入れておいた方が良いわね・・・。
私は北川君の身体を背負って立ち上がると、とにかくその場を後にした。
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