忍者ブログ
2017.10│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
過去の遺作置き場
2017年10月23日 (Mon)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2002年09月08日 (Sun)
7月23日



「ねぇ、香里。『ゆういち』って人知ってる?」
「ぶっ!!」
「きゃあ! もう香里ったら、いきなり噴出さないでよ!」
「ご、ごめんね祐子」

今、私は香里と二人で百花屋に来てる。
街でたまたま出会って、そのまま一緒に百花屋に来たけど・・・・。
確か、香里は名雪とは親友・・・・。
だから、名雪の言っていた『ゆういち』って人の事も知ってるかと思ったんだけど・・・・。

「祐子、その名前どこで聞いたの?」
「名雪が寝言で言ってたのよ。その後、追及して色々聞いたんだけどね」
「まったく、あの子は・・・・」

それを聞いた香里は、俯いて小声で何かを呟いてる。
その様子から察するに、やっぱり何か知ってるのね。

「香里、知ってるなら教えて欲しいの。その『ゆういち』って人の事を」
「名雪から聞いたんでしょ? あたしが話すような事なんてあるの?」
「確かに聞いたけど・・・・それは名雪とその『ゆういち』って人の思い出話ばっかりよ。私が聞きたいのは、どんな人だったかって事なの」

昨日、名雪のあの顔を見てから私の胸の疼きが治まらない。
自分でも分からないこの胸の痛み・・・・それの理由を知る為にも、どうしても『ゆういち』って人の事を詳しく聞きたい。
そして、何故私がこんなにも罪悪感のようなものに見舞われるのか・・・・。

「ふぅ・・・・分かったわ」
「ホント、香里!?」
「でも、今日はちょっと駄目なの。今から栞と用事があるのよ」
「そう・・・・なら、しょうがないわね。明日は?」
「明日なら大丈夫よ。1日中空いてるわ」
「良かった。なら、明日直接そっちの家に行って良い?」
「良いわよ。それじゃ、明日また会いましょう」
「えぇ」

そうして、私は香里と約束を取り付け百花屋を出たところで別れた。
これで・・・・少しは、何か分かるかもしれない。
それに、もしかしたら私の記憶を取り戻すきっかけになるかも知れないし・・・・。
とりあえずは明日ね。



・・・・あれ?

それにしても香里、栞と用があったのなら何で私とのんびりお茶飲んでたのかしら?
只の時間つぶし?
う~ん・・・・。
まぁ良いか。




PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
←No.88No.87No.86No.85No.84No.83No.82No.81No.80No.129No.79
Comment
Blog Search
Calendar
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
Trackback