過去の遺作置き場
7月11日
暗い・・・・。
見渡す限りの闇。
前後左右、どこを見ても深遠の闇が広がるだけ。
”ここはどこ―――?”
声に出して言おうとしたけれど・・・・まるで、闇の中に吸い込まれていくように声が出なかった。
妙な感覚―――。
まるで、周りの闇が自分に向かってきているみたい。
うぅん、明らかに闇は私を包み込もうとしている。
私の体が闇の中に溶けて行く―――。
私の心が真っ暗な闇に塗り潰されていく―――。
止めて・・・・。
誰か私を助けて・・・・。
居るはずのない誰かに助けを求めるけれど、闇は止まらない。
私が・・・・消える・・・・。
”い・・・・”
「いやあああぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」
暗い・・・・。
見渡す限りの闇。
前後左右、どこを見ても深遠の闇が広がるだけ。
”ここはどこ―――?”
声に出して言おうとしたけれど・・・・まるで、闇の中に吸い込まれていくように声が出なかった。
妙な感覚―――。
まるで、周りの闇が自分に向かってきているみたい。
うぅん、明らかに闇は私を包み込もうとしている。
私の体が闇の中に溶けて行く―――。
私の心が真っ暗な闇に塗り潰されていく―――。
止めて・・・・。
誰か私を助けて・・・・。
居るはずのない誰かに助けを求めるけれど、闇は止まらない。
私が・・・・消える・・・・。
”い・・・・”
「いやあああぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」
ガバッ!
大きな叫び声と共に、私は飛び起きた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・」
寝汗でびっしょりになったパジャマが気持ち悪い・・・・。
落ち着いて見回すと、ここは私の部屋・・・・。
目覚まし時計は、セットした時間のまだ30分前を指している。
「夢・・・・か」
それだけ呟いて、私はのそのそとベッドから這い降りた。
時間はまだかなり早いけど・・・・こんなに汗びっしょりじゃ、とても二度寝なんて出来ない。
「シャワー浴びてこよっと・・・・」
私は着替えを取り出すと、そのままバスルームへと向かった。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン。
「おはよっ!」
「おはよ~」
始業のチャイムと同時に、名雪と二人で教室に滑り込んだ。
ふぅ・・・・今日は、昨日以上に危なかったわ。
ほんとに、毎朝がスリル満点ね・・・・。
って、本当はこんなスリル要らないんだけど。
「おはよう。祐子、名雪」
「あぁ、おはよう香里」
「香里、おはよ~」
「今日も見事なまでにギリギリね・・・・」
「何か文句があるなら、香里が変わってくれる?」
「・・・・ご、ごめん、それだけは勘弁して」
顔を背けて否定する香里。
よっぽど昨日のが堪えたのね・・・・。
ふと、自分の席に向かう途中で北川君と目が合った。
「あ・・・・お、おはよう、北川君」
「お、おう。おはよう相沢」
昨日の事もあって、何となくぎこちない・・・・。
私は少し俯きながら、自分の席に座った。
キュピーーーーン!
な、何か今、変な音が聞こえたような・・・・。
気のせいかしら?
「よ~し、全員席に着け」
あっと、石橋が来たみたいね。
私はさっきの音が気になっていたけど、すぐに忘れてHRに集中し始めた。
横と後ろで、妖しく目が光る二人の女の子に気付きもせずに・・・・。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン。
「うぅんっ!・・・・ふぅ、やっと昼休みね」
大きく伸びをしながら、そう呟く。
もう・・・・学校の授業って、何でこんなに退屈なのかしらね。
ま、良いわ・・・・とりあえずお昼を・・・・ってあれ?
「香里、名雪? 北川君連れてどこ行くの?」
見ると、香里と名雪は北川君を両側から掴み、正に”連行”しようとしているところだった。
何故か、北川君は嬉しそうでいて、どこか怯えているような感じがする・・・・。
一体、どうしたの?
「あぁ、祐子。あたし達、ちょ~~~っと北川君に用があるから、先に食堂行ってご飯食べててくれない?」
「それは構わないけど・・・・何かあったの?」
「ふふふ・・・・別に大した事じゃないお~」
そう言った名雪と香里の目が、キュピーーーンと妖しく光った気がした。
・・・・さ、さっきの音はこれだったのね。
「それじゃ、ちょっと行ってくるから・・・・また後でね」
「え、えぇ・・・・」
どこかプレッシャーを感じさせる香里の言葉に、何も聞き返せないまま北川君は連行されていった。
本当に一体なんだと言うの・・・・。
その後・・・・。
結局、午後の授業が始まっても3人は戻ってこなかった。
時折屋上の方から奇声のような叫び声が聞こえてきたけど・・・・。
ま、まさかね・・・・あの3人とは関係ないわよね?
ない・・・・わよね・・・・?
そんな私の疑問に答えてくれる人は居ない。
皆、只黙って首を横に振るだけ。
はぁ・・・・何だか、頭痛くなってきちゃった・・・・。
大きな叫び声と共に、私は飛び起きた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・」
寝汗でびっしょりになったパジャマが気持ち悪い・・・・。
落ち着いて見回すと、ここは私の部屋・・・・。
目覚まし時計は、セットした時間のまだ30分前を指している。
「夢・・・・か」
それだけ呟いて、私はのそのそとベッドから這い降りた。
時間はまだかなり早いけど・・・・こんなに汗びっしょりじゃ、とても二度寝なんて出来ない。
「シャワー浴びてこよっと・・・・」
私は着替えを取り出すと、そのままバスルームへと向かった。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン。
「おはよっ!」
「おはよ~」
始業のチャイムと同時に、名雪と二人で教室に滑り込んだ。
ふぅ・・・・今日は、昨日以上に危なかったわ。
ほんとに、毎朝がスリル満点ね・・・・。
って、本当はこんなスリル要らないんだけど。
「おはよう。祐子、名雪」
「あぁ、おはよう香里」
「香里、おはよ~」
「今日も見事なまでにギリギリね・・・・」
「何か文句があるなら、香里が変わってくれる?」
「・・・・ご、ごめん、それだけは勘弁して」
顔を背けて否定する香里。
よっぽど昨日のが堪えたのね・・・・。
ふと、自分の席に向かう途中で北川君と目が合った。
「あ・・・・お、おはよう、北川君」
「お、おう。おはよう相沢」
昨日の事もあって、何となくぎこちない・・・・。
私は少し俯きながら、自分の席に座った。
キュピーーーーン!
な、何か今、変な音が聞こえたような・・・・。
気のせいかしら?
「よ~し、全員席に着け」
あっと、石橋が来たみたいね。
私はさっきの音が気になっていたけど、すぐに忘れてHRに集中し始めた。
横と後ろで、妖しく目が光る二人の女の子に気付きもせずに・・・・。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン。
「うぅんっ!・・・・ふぅ、やっと昼休みね」
大きく伸びをしながら、そう呟く。
もう・・・・学校の授業って、何でこんなに退屈なのかしらね。
ま、良いわ・・・・とりあえずお昼を・・・・ってあれ?
「香里、名雪? 北川君連れてどこ行くの?」
見ると、香里と名雪は北川君を両側から掴み、正に”連行”しようとしているところだった。
何故か、北川君は嬉しそうでいて、どこか怯えているような感じがする・・・・。
一体、どうしたの?
「あぁ、祐子。あたし達、ちょ~~~っと北川君に用があるから、先に食堂行ってご飯食べててくれない?」
「それは構わないけど・・・・何かあったの?」
「ふふふ・・・・別に大した事じゃないお~」
そう言った名雪と香里の目が、キュピーーーンと妖しく光った気がした。
・・・・さ、さっきの音はこれだったのね。
「それじゃ、ちょっと行ってくるから・・・・また後でね」
「え、えぇ・・・・」
どこかプレッシャーを感じさせる香里の言葉に、何も聞き返せないまま北川君は連行されていった。
本当に一体なんだと言うの・・・・。
その後・・・・。
結局、午後の授業が始まっても3人は戻ってこなかった。
時折屋上の方から奇声のような叫び声が聞こえてきたけど・・・・。
ま、まさかね・・・・あの3人とは関係ないわよね?
ない・・・・わよね・・・・?
そんな私の疑問に答えてくれる人は居ない。
皆、只黙って首を横に振るだけ。
はぁ・・・・何だか、頭痛くなってきちゃった・・・・。
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