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過去の遺作置き場
2018年02月18日 (Sun)
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2002年08月26日 (Mon)
7月11日



暗い・・・・。


見渡す限りの闇。


前後左右、どこを見ても深遠の闇が広がるだけ。


”ここはどこ―――?”


声に出して言おうとしたけれど・・・・まるで、闇の中に吸い込まれていくように声が出なかった。


妙な感覚―――。


まるで、周りの闇が自分に向かってきているみたい。


うぅん、明らかに闇は私を包み込もうとしている。


私の体が闇の中に溶けて行く―――。


私の心が真っ暗な闇に塗り潰されていく―――。


止めて・・・・。


誰か私を助けて・・・・。


居るはずのない誰かに助けを求めるけれど、闇は止まらない。


私が・・・・消える・・・・。


”い・・・・”


「いやあああぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」






ガバッ!

大きな叫び声と共に、私は飛び起きた。

「はぁ・・・・はぁ・・・・」

寝汗でびっしょりになったパジャマが気持ち悪い・・・・。
落ち着いて見回すと、ここは私の部屋・・・・。
目覚まし時計は、セットした時間のまだ30分前を指している。

「夢・・・・か」

それだけ呟いて、私はのそのそとベッドから這い降りた。
時間はまだかなり早いけど・・・・こんなに汗びっしょりじゃ、とても二度寝なんて出来ない。

「シャワー浴びてこよっと・・・・」

私は着替えを取り出すと、そのままバスルームへと向かった。









キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン。

「おはよっ!」
「おはよ~」

始業のチャイムと同時に、名雪と二人で教室に滑り込んだ。
ふぅ・・・・今日は、昨日以上に危なかったわ。
ほんとに、毎朝がスリル満点ね・・・・。
って、本当はこんなスリル要らないんだけど。

「おはよう。祐子、名雪」
「あぁ、おはよう香里」
「香里、おはよ~」
「今日も見事なまでにギリギリね・・・・」
「何か文句があるなら、香里が変わってくれる?」
「・・・・ご、ごめん、それだけは勘弁して」

顔を背けて否定する香里。
よっぽど昨日のが堪えたのね・・・・。
ふと、自分の席に向かう途中で北川君と目が合った。

「あ・・・・お、おはよう、北川君」
「お、おう。おはよう相沢」

昨日の事もあって、何となくぎこちない・・・・。
私は少し俯きながら、自分の席に座った。

キュピーーーーン!

な、何か今、変な音が聞こえたような・・・・。
気のせいかしら?

「よ~し、全員席に着け」

あっと、石橋が来たみたいね。
私はさっきの音が気になっていたけど、すぐに忘れてHRに集中し始めた。


横と後ろで、妖しく目が光る二人の女の子に気付きもせずに・・・・。







キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン。

「うぅんっ!・・・・ふぅ、やっと昼休みね」

大きく伸びをしながら、そう呟く。
もう・・・・学校の授業って、何でこんなに退屈なのかしらね。

ま、良いわ・・・・とりあえずお昼を・・・・ってあれ?

「香里、名雪? 北川君連れてどこ行くの?」

見ると、香里と名雪は北川君を両側から掴み、正に”連行”しようとしているところだった。
何故か、北川君は嬉しそうでいて、どこか怯えているような感じがする・・・・。
一体、どうしたの?

「あぁ、祐子。あたし達、ちょ~~~っと北川君に用があるから、先に食堂行ってご飯食べててくれない?」
「それは構わないけど・・・・何かあったの?」
「ふふふ・・・・別に大した事じゃないお~」

そう言った名雪と香里の目が、キュピーーーンと妖しく光った気がした。
・・・・さ、さっきの音はこれだったのね。

「それじゃ、ちょっと行ってくるから・・・・また後でね」
「え、えぇ・・・・」

どこかプレッシャーを感じさせる香里の言葉に、何も聞き返せないまま北川君は連行されていった。
本当に一体なんだと言うの・・・・。








その後・・・・。

結局、午後の授業が始まっても3人は戻ってこなかった。
時折屋上の方から奇声のような叫び声が聞こえてきたけど・・・・。
ま、まさかね・・・・あの3人とは関係ないわよね?
ない・・・・わよね・・・・?

そんな私の疑問に答えてくれる人は居ない。
皆、只黙って首を横に振るだけ。



はぁ・・・・何だか、頭痛くなってきちゃった・・・・。



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