過去の遺作置き場
6月20日
「祐子ちゃん、最近北川君と仲良いよね」
夕方、夕飯も食べ終わってリビングで寛いでいると、名雪が藪から棒にそんな事を言ってきた。
「何よ、突然」
「だって、最近よく一緒に帰るところ見かけるし、何か二人でして秘密にしてる事があるような節があるし・・・・」
・・・・中々鋭いな、名雪。
でも、確かに最近北川と一緒に居すぎたかも知れないな。
今日もあやめさんに現代機器の使い方を教える為に北川の家に行ったし・・・・。
少し自重するべきなのか?
「祐子ちゃん、最近北川君と仲良いよね」
夕方、夕飯も食べ終わってリビングで寛いでいると、名雪が藪から棒にそんな事を言ってきた。
「何よ、突然」
「だって、最近よく一緒に帰るところ見かけるし、何か二人でして秘密にしてる事があるような節があるし・・・・」
・・・・中々鋭いな、名雪。
でも、確かに最近北川と一緒に居すぎたかも知れないな。
今日もあやめさんに現代機器の使い方を教える為に北川の家に行ったし・・・・。
少し自重するべきなのか?
「祐子ちゃん・・・・もしかして、北川君と付き合い・・・・」
ぶっ!!
「そ、そんな事あるわけないでしょっ!私はただあやめさんに・・・・」
「・・・・あやめさんて、誰?」
あ、ついあやめさんの名前を・・・・。
「え、え~と・・・・」
「うぐぅ、誰なの?」
「あう~、誰々?」
「あらあら、誰なのですか?」
いつの間にやら、水瀬家一同が集まって来ている。
う、迂闊・・・・。
「どうしても言わないなら・・・・」
そう言って、名雪は秋子さんからオレンジ色の瓶を・・・・って、
「わ、分かった、言うわよ・・・・」
はぁ、北川すまん。
でも、あのジャムをちらつかされたら、逆らえん・・・・。
「あやめさんって言うのは・・・・」
俺は、今までの経緯を皆に話した。
「うぐぅ、ゆ、幽霊?」
「あう?」
「へ~、不思議だね」
「あらあら」
・・・・特に誰も驚かなかった。
何故だ。
「私、一度会ってみたいな~」
「ボ、ボクも!」
「あうー、じゃあ真琴も!」
「・・・・他の二人はともかく、あゆは怖がりなんだから止めた方が良いんじゃない?」
「だ、大丈夫だよっ」
・・・・ま、良いけど。
しかし、それだと北川に一度電話しないといけないな。
「ちょっと待ってて。北川に聞いてくるわ」
俺は皆を残して電話の所へと向かった。
Trrrrrr・・・・。
Trrrrrr・・・・。
ガチャ。
「はい、北川ですけど」
何度目かの呼び出し音の後、北川が電話に出てきた。
「あ、北川?相沢だけど」
「お、どうしたんだ。珍しいな電話なんて」
珍しい所か、初めてのような気がする。
ま、とりあえず・・・・。
「北川、ごめん」
「・・・・いきなり謝られても、よく分からないんだが」
それもそうか。
「実は・・・・名雪達にばれちゃった」
「はぁ?・・・・ちょっと待て、あやめさんの事をかっ?!」
「・・・・そう」
「おいおい、何で教えちゃうんだよ」
「ほんとにごめん、つい口が滑っちゃって・・・・」
「はぁ・・・・まぁ良いけどな。水瀬さん達なら、あちこちに言いふらすなんて事はしないだろうし」
その辺は俺も保障できる。
ちゃんと釘刺しとけば、たとえ香里相手でも言わないだろう。
「で、ね。明日名雪たちも連れて行きたいんだけど」
「良いけど、何でだ?」
「まぁ、本人達が見たがってるってのもあるけど、名雪に料理関係の事をあやめさんに教えるのを頼もうかと思って」
「あぁ・・・・そう言えば相沢、昨日そっち関係は全然教えてなかったもんな」
昨日俺が教えたのは、洗濯機とか掃除機の使い方ぐらいで、キッチンの物に関しては一切教えていなかった。
「・・・・カップ焼きそばをお湯を捨てずにソースを入れた私に、教えられると思う?」
「是非とも水瀬さん達を連れてきてくれ」
即答する北川。
・・・・悪かったな、インスタント焼きそばもまともに作れなくて。
「それじゃ、明日一度帰ってからそっち行くから」
「分かった、じゃあ先帰って待ってるよ」
「うん、じゃあね」
そう言って、俺は受話器を置いた。
「何か今の会話だけ聞いてると、まるで恋人同士の電話みたいに聞こえるよ~」
「わ、な、名雪!?」
いつの間にか俺の横に居た名雪がそんな事を言って来る。
「バカな事言ってんじゃないわよっ。とりあえず、明日学校終わったら一度帰ってから北川の家行くから。それで良いわよね?」
「うん、おっけーだよ」
「ボクも良いよ」
「あうー、真琴も」
さて、とりあえず明日か・・・・・。
ぶっ!!
「そ、そんな事あるわけないでしょっ!私はただあやめさんに・・・・」
「・・・・あやめさんて、誰?」
あ、ついあやめさんの名前を・・・・。
「え、え~と・・・・」
「うぐぅ、誰なの?」
「あう~、誰々?」
「あらあら、誰なのですか?」
いつの間にやら、水瀬家一同が集まって来ている。
う、迂闊・・・・。
「どうしても言わないなら・・・・」
そう言って、名雪は秋子さんからオレンジ色の瓶を・・・・って、
「わ、分かった、言うわよ・・・・」
はぁ、北川すまん。
でも、あのジャムをちらつかされたら、逆らえん・・・・。
「あやめさんって言うのは・・・・」
俺は、今までの経緯を皆に話した。
「うぐぅ、ゆ、幽霊?」
「あう?」
「へ~、不思議だね」
「あらあら」
・・・・特に誰も驚かなかった。
何故だ。
「私、一度会ってみたいな~」
「ボ、ボクも!」
「あうー、じゃあ真琴も!」
「・・・・他の二人はともかく、あゆは怖がりなんだから止めた方が良いんじゃない?」
「だ、大丈夫だよっ」
・・・・ま、良いけど。
しかし、それだと北川に一度電話しないといけないな。
「ちょっと待ってて。北川に聞いてくるわ」
俺は皆を残して電話の所へと向かった。
Trrrrrr・・・・。
Trrrrrr・・・・。
ガチャ。
「はい、北川ですけど」
何度目かの呼び出し音の後、北川が電話に出てきた。
「あ、北川?相沢だけど」
「お、どうしたんだ。珍しいな電話なんて」
珍しい所か、初めてのような気がする。
ま、とりあえず・・・・。
「北川、ごめん」
「・・・・いきなり謝られても、よく分からないんだが」
それもそうか。
「実は・・・・名雪達にばれちゃった」
「はぁ?・・・・ちょっと待て、あやめさんの事をかっ?!」
「・・・・そう」
「おいおい、何で教えちゃうんだよ」
「ほんとにごめん、つい口が滑っちゃって・・・・」
「はぁ・・・・まぁ良いけどな。水瀬さん達なら、あちこちに言いふらすなんて事はしないだろうし」
その辺は俺も保障できる。
ちゃんと釘刺しとけば、たとえ香里相手でも言わないだろう。
「で、ね。明日名雪たちも連れて行きたいんだけど」
「良いけど、何でだ?」
「まぁ、本人達が見たがってるってのもあるけど、名雪に料理関係の事をあやめさんに教えるのを頼もうかと思って」
「あぁ・・・・そう言えば相沢、昨日そっち関係は全然教えてなかったもんな」
昨日俺が教えたのは、洗濯機とか掃除機の使い方ぐらいで、キッチンの物に関しては一切教えていなかった。
「・・・・カップ焼きそばをお湯を捨てずにソースを入れた私に、教えられると思う?」
「是非とも水瀬さん達を連れてきてくれ」
即答する北川。
・・・・悪かったな、インスタント焼きそばもまともに作れなくて。
「それじゃ、明日一度帰ってからそっち行くから」
「分かった、じゃあ先帰って待ってるよ」
「うん、じゃあね」
そう言って、俺は受話器を置いた。
「何か今の会話だけ聞いてると、まるで恋人同士の電話みたいに聞こえるよ~」
「わ、な、名雪!?」
いつの間にか俺の横に居た名雪がそんな事を言って来る。
「バカな事言ってんじゃないわよっ。とりあえず、明日学校終わったら一度帰ってから北川の家行くから。それで良いわよね?」
「うん、おっけーだよ」
「ボクも良いよ」
「あうー、真琴も」
さて、とりあえず明日か・・・・・。
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