過去の遺作置き場
6月17日
昼休み。
今日もいつもと同じように食堂行くか・・・・。
昼休み。
今日もいつもと同じように食堂行くか・・・・。
「ねぇ、相沢さん」
「ん、何?」
香里に呼びかけられ、そちらを振り向く。
「北川君・・・・どうかしたの?」
「どうかって?」
「今日一日、ずっと難しそうな顔してるから・・・・」
言われてみて、北川の顔を見ると・・・・なるほど、確かに。
あの北川が一日中こんな顔してたら、香里でなくとも気になるところだろう。
「でも、何で私に聞くわけ?」
「別に理由とかはないんだけど・・・・ただ何となく知ってそうだったから」
まぁ、確かに知ってるけどさぁ。
俺から言えるような事じゃないしな・・・・。
それにどうせ信じないと思うし。
適当にお茶を濁しておくか。
「ごめん香里、私も知らないの」
「そう・・・・」
それだけ言うと、香里は再び北川の方を見やる。
よっぽど気になるらしい。
普段は北川の事なんて気にもかけないのに、おかしなやつだ。
「それよりとっとと食堂行きましょ。席無くなるわよ」
「そうね、ほら名雪。行くわよ」
「うにゅ・・・・今日もAランチだお~・・・・」
謎な言葉を残しつつ、目が線になったままの名雪を連れて教室を後にする。
北川は・・・・ま、後から来るだろ。
廊下に出たところで見知った顔を見かける。
「あ、相沢さん」
「南・・・・どうしたの?」
学年が違うのだから、何か用でもない限りここに来る事はありえない。
「あの、北川さん居ますか?」
「ちょっと待ってて」
俺はそれだけ言うと、再び教室に戻った。
北川は、未だに自分の席で何やら真剣に考え込んでいる。
「北川。外に南が来てるわよ」
「何っ、分かったすぐ行く」
北川はさっさと廊下に出て行ってしまった。
ふぅむ・・・・昨日何かあったんだろうか。
そんな事を考えながら、俺も後に続く。
「あ、北川さん」
「あぁ、朝霧。わざわざ悪いな。で、どうだったんだ?」
「え~と、ここじゃあれなんで・・・・」
「あ、あぁそうだな・・・・それじゃ相沢、そう言う事だからお昼は先食べててくれ」
「分かったわ」
俺が頷くと、南と北川は二人で歩いて行ってしまった。
多分、昨日の事だろうな。
「ねぇ、今の子1年生よね・・・・北川君とどんな関係?」
「何で私に聞くの?」
「だって相沢さん、あの子の事知ってたじゃない」
あぁ、そう言う事か。
でもなぁ・・・・。
俺が勝手に話すような事じゃないだろう。
「北川にだって色々あるのよ。それより何度も言うけど、早く行かないと食堂の席埋まっちゃうと思うんだけど」
「・・・・そうね」
納得行っていないような表情だったが、それ以上は何も追求してこなかった。
悪いな、香里。
北川の事だから、言いたくなったら自分から言うだろう。
だからそれまでは秘密だ。
それより・・・・一体、どうなったのか知りたいところだなぁ。
やっぱり俺もついていけば良かったかも。
「ん、何?」
香里に呼びかけられ、そちらを振り向く。
「北川君・・・・どうかしたの?」
「どうかって?」
「今日一日、ずっと難しそうな顔してるから・・・・」
言われてみて、北川の顔を見ると・・・・なるほど、確かに。
あの北川が一日中こんな顔してたら、香里でなくとも気になるところだろう。
「でも、何で私に聞くわけ?」
「別に理由とかはないんだけど・・・・ただ何となく知ってそうだったから」
まぁ、確かに知ってるけどさぁ。
俺から言えるような事じゃないしな・・・・。
それにどうせ信じないと思うし。
適当にお茶を濁しておくか。
「ごめん香里、私も知らないの」
「そう・・・・」
それだけ言うと、香里は再び北川の方を見やる。
よっぽど気になるらしい。
普段は北川の事なんて気にもかけないのに、おかしなやつだ。
「それよりとっとと食堂行きましょ。席無くなるわよ」
「そうね、ほら名雪。行くわよ」
「うにゅ・・・・今日もAランチだお~・・・・」
謎な言葉を残しつつ、目が線になったままの名雪を連れて教室を後にする。
北川は・・・・ま、後から来るだろ。
廊下に出たところで見知った顔を見かける。
「あ、相沢さん」
「南・・・・どうしたの?」
学年が違うのだから、何か用でもない限りここに来る事はありえない。
「あの、北川さん居ますか?」
「ちょっと待ってて」
俺はそれだけ言うと、再び教室に戻った。
北川は、未だに自分の席で何やら真剣に考え込んでいる。
「北川。外に南が来てるわよ」
「何っ、分かったすぐ行く」
北川はさっさと廊下に出て行ってしまった。
ふぅむ・・・・昨日何かあったんだろうか。
そんな事を考えながら、俺も後に続く。
「あ、北川さん」
「あぁ、朝霧。わざわざ悪いな。で、どうだったんだ?」
「え~と、ここじゃあれなんで・・・・」
「あ、あぁそうだな・・・・それじゃ相沢、そう言う事だからお昼は先食べててくれ」
「分かったわ」
俺が頷くと、南と北川は二人で歩いて行ってしまった。
多分、昨日の事だろうな。
「ねぇ、今の子1年生よね・・・・北川君とどんな関係?」
「何で私に聞くの?」
「だって相沢さん、あの子の事知ってたじゃない」
あぁ、そう言う事か。
でもなぁ・・・・。
俺が勝手に話すような事じゃないだろう。
「北川にだって色々あるのよ。それより何度も言うけど、早く行かないと食堂の席埋まっちゃうと思うんだけど」
「・・・・そうね」
納得行っていないような表情だったが、それ以上は何も追求してこなかった。
悪いな、香里。
北川の事だから、言いたくなったら自分から言うだろう。
だからそれまでは秘密だ。
それより・・・・一体、どうなったのか知りたいところだなぁ。
やっぱり俺もついていけば良かったかも。
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