過去の遺作置き場
さて、いきなりだが実はもうすぐ学園祭である。
それで、今HRで何をしようか決めている所なのだが・・・。
これが中々・・・。
それで、今HRで何をしようか決めている所なのだが・・・。
これが中々・・・。
「ん~・・・本当に決まらないわね~・・・」
そう言いながら、黒板の前で唸る香里。
まぁ、気持ちは分かるが。
さっきから皆好き勝手に自分のやりたい事ばかり言って、ちっとも決まらんのだ。
「あ~、どうしても決まらんなら、この際喫茶店にしておけばどうだ?」
先ほどまで傍観していた、担任の石橋がそう言って来る。
まぁ、確かに喫茶店も悪くはないのだが・・・。
「ただ単に喫茶店やってもねぇ・・・ろくなものにならないような気がするのよね」
それは俺も同感だ、香里。
「俺に案があるっ!」
そう言いながら手を上げたのは北川だ。
何か嫌な予感がするが・・・とりあえず聞くだけ聞いてやろう。
「どんな案?」
「無論っ、メイド喫茶だ!!」
「メイド喫茶ぁ~???」
「そうっ!クラス女子達がメイド服を着てウエイトレスをするのだ!これなら客が来る事間違いなしっっ!!」
そう力説している北川の周りを、いつの間にやらクラスの女子達が取り囲んでいる。
「それで・・・他に言いたい事は?」
「とりあえず、今の所はこれだけだが・・・」
「そう・・・じゃあ死んで」
香里のその言葉を合図に北川に殴りかかる女子達。
・・・やれやれ、またか。
「ちょ、ちょっと待て、落ち着け!そうだ、まだ言い忘れていた事があったんだ!!」
「・・・別に聞きたくないわ」
そう言いながら、メリケンサックで殴り続ける香里。
・・・何か、怖いぞ。
「い、良いから聞けっ!良いか、女子がメイド服でウエイトレスをすると言う事は、当然相沢もする事になるんだぞ!!」
途端に動きを止める女子達。
って、ちょっと待て!
俺がうえいとれす・・・???
「想像してみるんだ!メイド服に身を包んだあの可憐なる相沢の姿を!!」
女子達は皆、俺の方を見た後、上を向いて目を閉じる。
恐らく、今北川が言った姿を想像してるんだろうが・・・。
「どうだ、良いだろうが?!」
北川はまだ力説してる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メイド喫茶決定」
「「「「異議なーし!」」」」
んなっ?!
「ちょっと、香里・・・本気?」
俺は恐る恐る聞いてみる。
「本気」
即答だった。
ちょっと待てぇぇぇぇっっ~~~~~~!!!!!!
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