過去の遺作置き場
『朝~、朝だよ~。朝起きて学校行くよ~』
「う・・・・」
カチッ。
いつもの目覚ましを消すと、俺は体を起こした。
もう朝か・・・・。
何か、あんまり寝てな・・・・。
「・・・・むにゃむにゃ・・・・」
何故か俺のベッドの中に北川の姿。
俺の体に抱きついて幸せそうな顔をしている。
「え・・・・えへへ~・・・・・美坂ぁ・・・・」
そう言いながら俺の胸に頬擦りしている。
「う・・・・」
カチッ。
いつもの目覚ましを消すと、俺は体を起こした。
もう朝か・・・・。
何か、あんまり寝てな・・・・。
「・・・・むにゃむにゃ・・・・」
何故か俺のベッドの中に北川の姿。
俺の体に抱きついて幸せそうな顔をしている。
「え・・・・えへへ~・・・・・美坂ぁ・・・・」
そう言いながら俺の胸に頬擦りしている。
ブチッ
「おんどりゃぁーーーーーっっ!!!何やっとんじゃわれぇぇぇぇーーーーーーーっっっ!!!!!」
「へぶりゅあしっ???!!!」
ドカバキベキどてぽきぐしゃどっぐわーーーん!!
「な、何々??何があったの????」
「うわ、祐子さんの部屋が凄い惨状です・・・・」
「・・・・台風でも通ったの?」
「・・・・何これ?この大きなスタボロの雑巾のようなもの・・・・」
「あはは~、どうやら北川さんのようですね~」
「うぐぅ・・・・何か祐子さんが怖いよ・・・・」
騒ぎを聞きつけて、皆が俺の部屋にやってきた。
あまりの俺の大声に名雪も目を覚ましたらしい。
「ハァッ・・・・ハァッ・・・・」
俺は今の乱舞のせいで息を切らしている。
「ねぇ、相沢さん・・・・何があったの?」
「・・・・北川が私のベッドに潜り込んでた」
「「「「「「「「?!」」」」」」」」
全員絶句。
「う、う~ん・・・・」
思ったよりも素早く復活した北川が目を覚ます。
「う~む、何やら酷い目にあったような・・・・って、あれ?」
名雪達は、目が覚めた北川を取り囲む。
「え、え~と・・・・何がどうなって・・・・」
「北川君・・・・覚悟は良いわよね・・・・?」
「え、覚悟って一体何の・・・・ってぐわひゃうあっ?!」
名雪と香里がダブルメリケンサックで両サイドからぶん殴り、あゆが体当たりをかまし、真琴が引っかき、栞と天野が前と後ろから乱舞して殴りまくり、佐祐理さんが空中へ放り投げ、止めとばかりに飛び上がった舞が剣で一刀両断にした。
ひゅー・・・・ゴトゴト・・・・・と落ちる元北川だったモノ。
今回ばかりは、全員に慈悲と言うものはないらしい。
「さ、処理は終わったわ。朝御飯食べに行きましょう」
「お母さんが待ちくたびれてるおー」
「名雪さん、寝ないでください・・・・」
「・・・・佐祐理、お腹減った」
「あはは~、早く食べに行きましょう~」
「アイスはあります?」
「うぐぅ・・・・ボクはたい焼きが良いなぁ」
「あうー、じゃああたしは肉まん!」
何事も無かったかのように、ぞろぞろとリビングへ降りていく面々。
俺も行くか・・・・・。
雨上がりの朝。
皆がリビングに集まり、色々と喋りながら食べている。
「うぅ、痛ててて・・・・流石に今回は死ぬかと思ったぞ」
北川・・・・何で生きてる?
「ほら!皆いつまでも御飯食べてる場合じゃないわよ!早く学校行って準備しないと学園祭初日に間に合わないわよ、本当の話!!」
香里・・・・そう言うお前も、まだ食ってるじゃないか。
「もう今日一日だおー、張り切ってやらないと駄目だおー」
名雪・・・・だったら起きろ。
「・・・・何だかんだでももうお昼ですけど・・・・のんびりしすぎじゃないですか?」
・・・・そう言うお前が一番のんびりしてるじゃないか、天野。
「それよりまだ教室あるんですか?学校行ったら吹き抜けになってたとかだったら嫌ですよ」
「あうー、戦車ごと落っこちてたりして」
それが一番心配だな。
あれじゃあ・・・・。
「うぐぅ・・・・でもちょっと困ったよね。あれじゃあお客さんの4,5人入ったら床抜けちゃうよ?」
うむ、その通りだあゆ。
「北川君はすぐあの中でサボるし・・・・どこかに隠したいぐらいだわ」
「ふはは、出来るもんならやってみろ」
ドゲシッ。
「ぐわっ」
ちょっとは反省しろ、バカ。
「でも何とかしないと駄目ね、あれ・・・・」
俺はフゥと溜息を吐いた。
「ふぇ・・・・佐祐理が悪いんですね・・・・あんなのものを持ち込んだから・・・・」
「あ、いや、別に佐祐理さんを責めてるわけじゃなく・・・・」
「・・・・佐祐理、泣かした」
「ちょ、ちょっと、危ない・・・・剣を構えないで・・・・」
そんな感じの朝食。
ふぅ、やれやれ・・・・。
とりあえずとっとと学校だ。
「あら、皆さんまだ食べてたんですね」
そう言いながら、秋子さんが姿を現した。
今まで何処にいたんだ?
「あらあら、朝から食欲旺盛ですね。せっかくですから、これも食べていってください」
そう言って秋子さんが取り出したのはオレンジ色の・・・・・って、
「あ、わ、私ちょっとトイレ・・・・」
「あたしは、ちょっと部屋に忘れ物したから戻るわ・・・・」
「香里待って、私も~」
俺と名雪と香里は、素早くその場から逃げ出した。
「どうしたんでしょう?」
「・・・・・・・さぁ?」
すまん、皆。
俺たちは自分が大事だ。
その後・・・・水瀬家に数人の悲鳴が上がったのは言うまでもない。
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