過去の遺作置き場
「うわ~いっ!」
「うぐぅ、真琴待って~!」
バッシャ~ン!
二人の水に飛び込む音が回りに響き渡る。
「元気ねぇ・・・・」
香里が一人そんな事をつぶやいた。
「うぐぅ、真琴待って~!」
バッシャ~ン!
二人の水に飛び込む音が回りに響き渡る。
「元気ねぇ・・・・」
香里が一人そんな事をつぶやいた。
今、俺たちは元学校跡地に来ている。
あのハリアーから信じられない光景を見た次の日、なぜか学校付近が陥没してしまいどこからともなくその窪地に水が溜まり始めたのだ。
もう、今では立派な湖と化している。
以外にも水が非常に綺麗な為、俺たちはしょっちゅうここへ泳ぎに来ていた。
ま、すぐ近くには舞の牛丼屋があるしな。
例え、泳ぐのが目的じゃなくてもここへはよく足を運んでいる。
今日は、珍しく佐祐理さんも一緒だ。
戦車での発砲は今日はしないらしい(何の為だか知らないが)
ちなみに、俺が今居るのは学校の屋上だ。
学校の屋上部分だけがかろうじて湖に浸からずに済んでいて絶好の場所だ(何がだ)
「あ~、やっぱ良いよな~。この屋上」
・・・・北川が居なければの話だが。
「お、あれに見えるは美坂かっ。お~い、美坂~。お~い」
下で泳いでいる香里に向かって賢明に手を振っている北川。
完全に無視されているようだが・・・・。
「お~い!」
「うるさいわよ」
ドゲシッ!
俺は後ろから北川を蹴り飛ばした。
「う、うわぁ~っ!」
悲鳴を上げながら落ちていく北川。
ま、下は水だし大丈夫だろ。
さて、これでゆっくり・・・・。
「あら、祐子さん」
出来なかった。
どこから現れたのか、突然秋子さんが声をかけてくる。
「泳がないのですか?」
「えぇ、まぁ・・・・ちょっと」
「そうですか。では、せっかくですから・・・・」
何がせっかくなのか知らないが、秋子さんが懐からオレンジ色の物体Xを取り出す。
水着なのにどこから取り出したんだ?
・・・・じゃないっ!!
「あ、急に泳ぎたくなったんで行ってきます。それじゃ!」
それはそれだけ言うとその場から逃げ出し、フェンスを飛び越え湖へと飛び込んだ。
「あらあら、残念・・・・」
後ろから何か呟きが聞こえた気がするが、気にしないほうが良いだろうな・・・・。
しかし、それにしても・・・・。
俺は水面から顔を出して周りを見渡す。
あゆ、名雪、香里、栞、真琴、天野、舞、佐祐理さん、そして秋子さん・・・・。
揃いも揃って美人、もしくは可愛い子ばかり残ったもんである。
現在、俺は女な訳だから実質男は北川一人・・・・。
好意を抱かれていないとは言え、ある意味ハーレムだな。
「良かったわね、北川」
「へ?何がだ?」
俺は、素潜りで香里の水着姿を満喫している馬鹿を引きずり上げるとそう言った。
何が何だか分からないと言った顔の北川。
「男の夢よ。もっとありがたく思いなさい」
「?????」
北川は、益々意味不明な顔をする。
ま、そのうち自分で気づくだろう。
・・・・気づいたからと言って、何かある訳じゃないんだがな。
俺は、相変わらず意味の分かってない北川を置いてその場を離れるべく泳ぎ出した。
「あ、おい、相沢!どう言う意味なんだよ、教えてくれよ!!」
「少しは自分で考えなさ・・・・」
振り向いてそこまで言いかけて俺は固まった。
いつの間にか、俺の胸を隠していたビキニ(香里と名雪が選んだんだ。これじゃないと絶対駄目だって言って・・・)が無くなっており、大きな膨らみ二つが露になっており目の前の北川に向かって晒している。
北川の方を見ると、その手には見覚えのある布切れが握られて・・・・。
「・・・・・・・・・」
「あ、いや~悪い。相沢の肩を掴もうとしたら手が滑って水着を掴んじゃって・・・・」
「・・・・・・・・・」
「あ、あの・・・・相沢?」
「・・・・いっぺん、死んでこぉぉぉいっっっ!!!!!!!」
ドカッ!バキッ!!ベシッ!!!ドガシャッ!!!!ドッガァッ!!!!!
「ぐっはぁっっっっ??!!!!!」
血反吐を吐きながら、湖の底へと沈んでいく北川。
俺は顔を赤くして、両手で胸を隠しながらハァハァと肩で息をしている。
見られた・・・・・・。
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