過去の遺作置き場
6月25日
「北川~~~っ!!あんたはまた、性懲りもなく!!」
ドバキッ!
「ぐはぁっ?!」
女子達(俺含む)にぼろ雑巾の様にされた北川は、香里によって外に蹴り出された。
・・・・更衣室から。
いつぞやのように、またもやいつの間にか侵入していたのだ。
危うく、以前の二の舞に遭う所だった。
しかし、あやめさんが来てから少しはマシな人間になったと思ってたのに・・・・結局、全然変わってないな、あいつは。
・・・・あやめさんと南に告げ口してやろうか。
「北川~~~っ!!あんたはまた、性懲りもなく!!」
ドバキッ!
「ぐはぁっ?!」
女子達(俺含む)にぼろ雑巾の様にされた北川は、香里によって外に蹴り出された。
・・・・更衣室から。
いつぞやのように、またもやいつの間にか侵入していたのだ。
危うく、以前の二の舞に遭う所だった。
しかし、あやめさんが来てから少しはマシな人間になったと思ってたのに・・・・結局、全然変わってないな、あいつは。
・・・・あやめさんと南に告げ口してやろうか。
「あ~もう。北川君のせいでおちおち着替えも出来やしないわ!」
憤慨した様子で香里が戻ってくる。
あんな事言ってるが、香里はすでに着替え終わった後だ。
北川の被害を受けたのは、厳密に言えば俺を含む数人だけだったりする。
何故かと言うと、着替えるのが遅いからだ・・・・。
大分慣れたとは言え、やはり女物の服は着替えにくい。
その他の数人は・・・・元々、のんびり屋なだけだ。
「それにしても、何でこの学校ってまだブルマなんだろうね~?」
いきなり名雪がそんな事を言ってくる。
そう言えば・・・・もうほとんどの学校が短パンになっているのに、何でうちの学校はブルマなんだ?
何か作為的なものを感じるな・・・・。
「これは聞いた話だけど・・・・一部の男性教員が猛烈反対してるらしいわよ。それが原因だって」
・・・・まともな教師が居ないな、この学校は。
教師がこんなだから、生徒も北川みたいなのが出てくるんだ、まったく。
と、そう言えばもう着替え終わったな。
「ねぇ、私も着替え終わったんだけど、まだここに居るの?」
「あぁ、そうね。とっとと行きましょう。遅れるわ」
「そうだね~」
他の女子はすでにもう誰も居ない。
どうやら俺達が最後らしい。
余計な時間を食ったな・・・・。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン。
「遅いぞ、お前ら!」
チャイムと同時に体育館に着いた俺達に向かって、体育教師が怒鳴りつける。
この先生、来るの早いんだよな・・・・。
「すみません、遅れました」
「そんなものいちいち言わんでも分かる!」
ま、そりゃそうだ。
「とりあえず、遅れた罰を与えねばな」
そう言って、先生は頭を廻らした。
ちっ、罰か・・・・何をやらすつもりなんだ?
ふと、先生がポンと手を叩く。
何か思いついたらしい。
しかし、何故かいやらしい笑みを浮かべている。
・・・・何だ?
「よし・・・・罰として、お前らは体操着の上半身を脱いで受けろ」
・・・・何ですと?
隣に立っている香里と名雪も『はぁ?』と言った顔をしている。
「どうした聞こえなかったのか?上着を脱げと言ってるんだ」
にやにやと笑いながらそんな事を言う変態体育教師。
これは・・・・殺っちゃっても良いよな?
見ると、香里も愛用のメリケンサックをすでに手に装着しているし、名雪はどこからともなくオレンジ色の”何か”の入った瓶を取り出して手に持っている。
俺もたまたまそこに置いてあった鉄の棒(何でこんなもん置いてあるんだろ?)を手に取ると、その変態教師にじりじりとにじり寄る。
「な、何だお前ら。きょ、教師に手を出してただ済むと思うのか?!」
カチッ。
『よし・・・・罰として、お前らは体操着の上半身を脱いで受けろ』
香里がどこからともなくテープレコーダーを取り出して再生スイッチを入れると、さっきのセリフが繰り返された。
「なっ・・・・!?」
驚愕する変態教師。
「セクハラ教師の末路・・・・ってね・・・・」
「地獄に落ちろ、だお~」
「大丈夫、思いっきり痛くしてあげるから・・・・うふふ・・・・」
「ま、待て。さっきのセリフは撤回する!だから許・・・・」
「「「しません」」」
それと同時に俺達は、その教師に襲い掛かった。
「ぐあ~~~~~~っっっっ!!!!!」
体育館に、断末魔の悲鳴が響き渡ったのだった。
それにしても、本当にろくな教師が居ないな、この学校は。
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