過去の遺作置き場
7月30日
「朝よ、祐子。起きて」
「う~ん・・・」
朝・・・?
今日の目覚ましの声何か変ね・・・。
いつもの名雪の声じゃないみたい。
それに、さっきから体を揺すられてるような・・・。
いつから、この目覚ましはそんな事までしてくれるようになったのかしら。
「朝よ、祐子。起きて」
「う~ん・・・」
朝・・・?
今日の目覚ましの声何か変ね・・・。
いつもの名雪の声じゃないみたい。
それに、さっきから体を揺すられてるような・・・。
いつから、この目覚ましはそんな事までしてくれるようになったのかしら。
「ちょっと祐子、朝だってば。起きて」
「う~・・・休み中なんだからもう少し寝かせて・・・」
そう言って、私は枕元にあるであろう目覚ましへと手を伸ばし・・・。
ふにゅ。
「あっ」
・・・・・・?
目覚ましのスイッチを押したはずなのに、私の手は何故か柔らかい物に触れた。
目覚ましのスイッチがこんなに柔らかいわけないわよね・・・。
何だろ、これ?
そう思って、手に触れた柔らかい物が何か確かめようと、ふにふにと手を動かしてみる。
「んあっ、ちょ、ちょっと祐子・・・!」
私が手を動かす度に、何故か先程までの目覚ましの声が聞こえる。
・・・って何で目覚ましが、こんな多種多様な声を出すのよ?
私は、正体を確かめるべく目を開いた。
「あら? 香里じゃないの、おはよう」
「お、おはよう祐子。目が覚めたなら手をどかして欲しいんだけど・・・」
「え?」
言われて、私は視線を移す。
私の手は香里の方に伸びていて、ちょうど胸のところを鷲掴みにしていた。
あ、な~んだ、柔らかいものの正体はこれだったのね・・・・って、なぁっ?!
「ご、ごめん香里!!」
私は素早く手を引っ込めると、香里に謝った。
ま、まさか香里の胸だったなんて・・・気付かなかったとは言え、随分念入りに触っちゃった・・・。
「もう、祐子ったら・・・寝ぼけて、思いっきり触るんだもの・・・」
「ほ、ほんとにごめん香里・・・」
う~・・・は、恥ずかしい・・・。
穴があったら入りたいわ・・・。
「それじゃ、朝食の用意できてるそうだから早く着替えてね」
「あ、うん」
香里にそう言われ、私は布団から這い出した。
さてと、とっとと着替えましょ。
と、その時香里が、
「祐子、続きは夜しましょうね♪」
そう言って部屋から出ていった。
って、続きって・・・か、香里・・・。
私は、そのまましばらく固まってしまった。
ラフな服に着替えて、部屋を出る。
え~と、確かご飯は向こうの部屋で食べるんだったわよね。
あそこには、大きなテーブルがあるから皆で食べるには丁度良いのよね。
「うぐぅ~・・・」
あら?
今の声・・・あゆ?
「名雪さんが起きないよ~・・・」
その声は、隣の部屋から聞こえてくる。
状況から察するに、名雪を起こそうとしてるけど起きないって所ね。
って、そのまんまか・・・。
それにしても、あの娘はこんな旅先に来てまで・・・。
私は溜息を吐くと、名雪とあゆの部屋へ入った。
「うぐぅ・・・どうしよう、もう皆起きて待ってるのに・・・」
「中々難儀してるみたいね、あゆ」
「あ、祐子さん!」
あゆは、私の姿を認めるとこちらに走り寄ってきた。
そして、目に涙を溜めて、
「うぐぅ・・・名雪さんが起きないんだよぉ」
情けない声でそう言った。
「はいはい、ホントにしょうがないわね、名雪は」
「もう、皆起きてるのに・・・」
「それじゃ、ここは私に任せて」
「うん、ありがとう祐子さん。やっぱりスペシャリストが起こした方が確実だよね!」
「私は名雪を起こすスペシャリストじゃないんだけど・・・」
言ってて悲しくなってきた。
もしかして私、一生名雪を起こしていかないといけないんじゃないでしょうね・・・そんなのはっきり言って願い下げだからね。
名雪には、自分で起きれるようになる訓練をさせたほうが良いかも・・・。
そんな事を考えながら、名雪の元へと向かう。
さて、どうやって起こそうかしらね?
もうそんなにゆっくりやってられないし。
しょうがないわね、ちょっと乱暴だけど・・・。
私は、近くに置いてあったスリッパを手に取ると大きく振りかぶった。
「いい加減に置きなさい、名雪ー!!」
スパーン!!
「だ、だおおおおぉぉぉ~~~~!!!!」
部屋中に気持ちの良い音が響き、それと同時に名雪の叫び声が上がった。
「・・・任務完了」
「祐子さん、結構酷いね・・・」
普通に起こしても起きない名雪が悪いのよ。
もっと簡単に起きるなら、私だってこんな手段使わないわよ。
「う~・・・痛いんだお~、祐子ちゃん酷いんだお~」
涙目になりながら、文句を言ってくる名雪。
それでも、まだ目は線になっている。
私はもう一度スリッパを振りかぶると、
「名雪・・・もう一度スリッパで叩かれるのと、とっとと起きるのとどっちが良い?」
そう言って、私はにっこりと笑った。
・・・何故か、その瞬間あゆが引いてたけど。
「わわっ。お、起きたよ!起きたからもう叩かないで!」
わたわたと手を振りながら、ようやく完全に覚醒する名雪。
それを確認すると、私は手に持ったスリッパを下ろした。
「それじゃ、早く着替えて来るのよ? もう皆待ってるから」
「う~・・・分かったよ・・・」
先程叩かれた辺りをさすりながら、名雪は着替え始めた。
さてと、それじゃ私は先に行ってましょ。
「あゆ。寝坊助な名雪はそのまま置いてけば良いから、先に行ってましょう」
「え? で、でも良いのかな?」
「良いのよ。名雪は自業自得なんだから」
「う、うん」
そう言って頷いたあゆを連れて、私達は皆の元へと向かった。
・・・後ろから「二人とも酷いよ~、極悪人だよ~」なんて言う声が聞こえたけど無視。
いい加減、私もお腹空いたんだから・・・いつまでも待ってられないわよ。
そして、それから名雪がやってきたのはたっぷり1時間経ってからだった。
名雪・・・また寝てたわね・・・。
はぁ・・・。
「う~・・・休み中なんだからもう少し寝かせて・・・」
そう言って、私は枕元にあるであろう目覚ましへと手を伸ばし・・・。
ふにゅ。
「あっ」
・・・・・・?
目覚ましのスイッチを押したはずなのに、私の手は何故か柔らかい物に触れた。
目覚ましのスイッチがこんなに柔らかいわけないわよね・・・。
何だろ、これ?
そう思って、手に触れた柔らかい物が何か確かめようと、ふにふにと手を動かしてみる。
「んあっ、ちょ、ちょっと祐子・・・!」
私が手を動かす度に、何故か先程までの目覚ましの声が聞こえる。
・・・って何で目覚ましが、こんな多種多様な声を出すのよ?
私は、正体を確かめるべく目を開いた。
「あら? 香里じゃないの、おはよう」
「お、おはよう祐子。目が覚めたなら手をどかして欲しいんだけど・・・」
「え?」
言われて、私は視線を移す。
私の手は香里の方に伸びていて、ちょうど胸のところを鷲掴みにしていた。
あ、な~んだ、柔らかいものの正体はこれだったのね・・・・って、なぁっ?!
「ご、ごめん香里!!」
私は素早く手を引っ込めると、香里に謝った。
ま、まさか香里の胸だったなんて・・・気付かなかったとは言え、随分念入りに触っちゃった・・・。
「もう、祐子ったら・・・寝ぼけて、思いっきり触るんだもの・・・」
「ほ、ほんとにごめん香里・・・」
う~・・・は、恥ずかしい・・・。
穴があったら入りたいわ・・・。
「それじゃ、朝食の用意できてるそうだから早く着替えてね」
「あ、うん」
香里にそう言われ、私は布団から這い出した。
さてと、とっとと着替えましょ。
と、その時香里が、
「祐子、続きは夜しましょうね♪」
そう言って部屋から出ていった。
って、続きって・・・か、香里・・・。
私は、そのまましばらく固まってしまった。
ラフな服に着替えて、部屋を出る。
え~と、確かご飯は向こうの部屋で食べるんだったわよね。
あそこには、大きなテーブルがあるから皆で食べるには丁度良いのよね。
「うぐぅ~・・・」
あら?
今の声・・・あゆ?
「名雪さんが起きないよ~・・・」
その声は、隣の部屋から聞こえてくる。
状況から察するに、名雪を起こそうとしてるけど起きないって所ね。
って、そのまんまか・・・。
それにしても、あの娘はこんな旅先に来てまで・・・。
私は溜息を吐くと、名雪とあゆの部屋へ入った。
「うぐぅ・・・どうしよう、もう皆起きて待ってるのに・・・」
「中々難儀してるみたいね、あゆ」
「あ、祐子さん!」
あゆは、私の姿を認めるとこちらに走り寄ってきた。
そして、目に涙を溜めて、
「うぐぅ・・・名雪さんが起きないんだよぉ」
情けない声でそう言った。
「はいはい、ホントにしょうがないわね、名雪は」
「もう、皆起きてるのに・・・」
「それじゃ、ここは私に任せて」
「うん、ありがとう祐子さん。やっぱりスペシャリストが起こした方が確実だよね!」
「私は名雪を起こすスペシャリストじゃないんだけど・・・」
言ってて悲しくなってきた。
もしかして私、一生名雪を起こしていかないといけないんじゃないでしょうね・・・そんなのはっきり言って願い下げだからね。
名雪には、自分で起きれるようになる訓練をさせたほうが良いかも・・・。
そんな事を考えながら、名雪の元へと向かう。
さて、どうやって起こそうかしらね?
もうそんなにゆっくりやってられないし。
しょうがないわね、ちょっと乱暴だけど・・・。
私は、近くに置いてあったスリッパを手に取ると大きく振りかぶった。
「いい加減に置きなさい、名雪ー!!」
スパーン!!
「だ、だおおおおぉぉぉ~~~~!!!!」
部屋中に気持ちの良い音が響き、それと同時に名雪の叫び声が上がった。
「・・・任務完了」
「祐子さん、結構酷いね・・・」
普通に起こしても起きない名雪が悪いのよ。
もっと簡単に起きるなら、私だってこんな手段使わないわよ。
「う~・・・痛いんだお~、祐子ちゃん酷いんだお~」
涙目になりながら、文句を言ってくる名雪。
それでも、まだ目は線になっている。
私はもう一度スリッパを振りかぶると、
「名雪・・・もう一度スリッパで叩かれるのと、とっとと起きるのとどっちが良い?」
そう言って、私はにっこりと笑った。
・・・何故か、その瞬間あゆが引いてたけど。
「わわっ。お、起きたよ!起きたからもう叩かないで!」
わたわたと手を振りながら、ようやく完全に覚醒する名雪。
それを確認すると、私は手に持ったスリッパを下ろした。
「それじゃ、早く着替えて来るのよ? もう皆待ってるから」
「う~・・・分かったよ・・・」
先程叩かれた辺りをさすりながら、名雪は着替え始めた。
さてと、それじゃ私は先に行ってましょ。
「あゆ。寝坊助な名雪はそのまま置いてけば良いから、先に行ってましょう」
「え? で、でも良いのかな?」
「良いのよ。名雪は自業自得なんだから」
「う、うん」
そう言って頷いたあゆを連れて、私達は皆の元へと向かった。
・・・後ろから「二人とも酷いよ~、極悪人だよ~」なんて言う声が聞こえたけど無視。
いい加減、私もお腹空いたんだから・・・いつまでも待ってられないわよ。
そして、それから名雪がやってきたのはたっぷり1時間経ってからだった。
名雪・・・また寝てたわね・・・。
はぁ・・・。
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