過去の遺作置き場
8月2日 その2
「結構暗くて不気味ね・・・」
「もし何かあったら、栞が祐子さんを守りますから心配しないでください!」
「・・・普通逆だと思うんだけど」
そんな事を話しながら、暗い夜道を進む。
今回の肝試しの目的は、この先にある神社まで行く事。
その神社にはおみくじの自動販売機があって、そのおみくじを買ってくる事が神社へ行った証拠になるんだけど・・・。
「結構暗くて不気味ね・・・」
「もし何かあったら、栞が祐子さんを守りますから心配しないでください!」
「・・・普通逆だと思うんだけど」
そんな事を話しながら、暗い夜道を進む。
今回の肝試しの目的は、この先にある神社まで行く事。
その神社にはおみくじの自動販売機があって、そのおみくじを買ってくる事が神社へ行った証拠になるんだけど・・・。
それにしても、ホント暗いわねぇ。
何か出てきても不思議じゃない・・・、
「うぐぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~!!!!!!!」
「「え?!」」
いきなり、聞こえてきた悲鳴に思わず驚く。
それと同時に、前から凄い勢いであゆが走ってきた。
「うぐぅ~~!! こ、怖いよぉぉぉ~~~!!!!」
「あ、あゆさん・・・ちょっと待ってください・・・」
悲鳴を上げながら走っていくあゆと、ハァハァ言いながらそれを追いかける美汐。
二人は声をかける間も無く、過ぎ去って行った。
「何だったんでしょう、今のは・・・」
「多分、あゆが何かに驚いてパニックを起こしたって所でしょ・・・しょうがないわね、あゆは」
そして、それに付き合わされる美汐は大変ね・・・。
「まぁ、良いです。とりあえず先に進みましょう、祐子さん」
「そうね」
私達は、再び神社へと向かって歩き出した。
しばらく歩いていると、段々と先程よりも暗さが増してきたような気がしてきた。
ふと空を見上げると、先程まで私達を照らしてくれていたお月様が、いつの間にか見えなくなっている。
どうやら雲に隠れたみたいね。
周りが暗くなった気がするのもそのせいか。
・・・・?
そんな事を考えながら歩いていると、突然栞が私の手を握ってきた。
見ると、栞はどこか不安気な表情をしている。
「栞? どうかしたの?」
「え?! い、いえ、どうもしないですよ?」
そう言いながらも、栞は私の手を握る力を強めた。
もう片方の手を胸の前にやり、今にも泣きそうな顔で辺りを見回す栞。
さっきはあんな事言ってたけど、やっぱり栞も怖いのね・・・。
・・・・・・・。
私はふと思いつくと、栞の手を解いた。
途端に、物凄く不安そうにこちらを見る栞。
私は、そんな栞の肩を抱いて近くに寄せた。
驚くように私を見る栞に微笑みかけながら、
「ほら栞、これなら少しは怖い気持ちも薄れるでしょ?」
と落ち着かせるように言った。
「・・・えへへ、ホントです」
そう言って栞は、先程までの不安気だった顔を綻ばせようやく笑った。
ふふ、良かった。
やっぱりこう言う時に守る側の立場に立つのは栞じゃなくて私よね。
私は、栞がまた怖がり出さないように、そうやって寄り添いながら再び目的地へと向かって歩き出した。
さぁ、目的の神社まであと少しよ。
何か出てきても不思議じゃない・・・、
「うぐぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~!!!!!!!」
「「え?!」」
いきなり、聞こえてきた悲鳴に思わず驚く。
それと同時に、前から凄い勢いであゆが走ってきた。
「うぐぅ~~!! こ、怖いよぉぉぉ~~~!!!!」
「あ、あゆさん・・・ちょっと待ってください・・・」
悲鳴を上げながら走っていくあゆと、ハァハァ言いながらそれを追いかける美汐。
二人は声をかける間も無く、過ぎ去って行った。
「何だったんでしょう、今のは・・・」
「多分、あゆが何かに驚いてパニックを起こしたって所でしょ・・・しょうがないわね、あゆは」
そして、それに付き合わされる美汐は大変ね・・・。
「まぁ、良いです。とりあえず先に進みましょう、祐子さん」
「そうね」
私達は、再び神社へと向かって歩き出した。
しばらく歩いていると、段々と先程よりも暗さが増してきたような気がしてきた。
ふと空を見上げると、先程まで私達を照らしてくれていたお月様が、いつの間にか見えなくなっている。
どうやら雲に隠れたみたいね。
周りが暗くなった気がするのもそのせいか。
・・・・?
そんな事を考えながら歩いていると、突然栞が私の手を握ってきた。
見ると、栞はどこか不安気な表情をしている。
「栞? どうかしたの?」
「え?! い、いえ、どうもしないですよ?」
そう言いながらも、栞は私の手を握る力を強めた。
もう片方の手を胸の前にやり、今にも泣きそうな顔で辺りを見回す栞。
さっきはあんな事言ってたけど、やっぱり栞も怖いのね・・・。
・・・・・・・。
私はふと思いつくと、栞の手を解いた。
途端に、物凄く不安そうにこちらを見る栞。
私は、そんな栞の肩を抱いて近くに寄せた。
驚くように私を見る栞に微笑みかけながら、
「ほら栞、これなら少しは怖い気持ちも薄れるでしょ?」
と落ち着かせるように言った。
「・・・えへへ、ホントです」
そう言って栞は、先程までの不安気だった顔を綻ばせようやく笑った。
ふふ、良かった。
やっぱりこう言う時に守る側の立場に立つのは栞じゃなくて私よね。
私は、栞がまた怖がり出さないように、そうやって寄り添いながら再び目的地へと向かって歩き出した。
さぁ、目的の神社まであと少しよ。
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