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過去の遺作置き場
2024年03月29日 (Fri)
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2002年06月24日 (Mon)
さて、いきなりだが実はもうすぐ学園祭である。
それで、今HRで何をしようか決めている所なのだが・・・。
これが中々・・・。




「ん~・・・本当に決まらないわね~・・・」

そう言いながら、黒板の前で唸る香里。
まぁ、気持ちは分かるが。
さっきから皆好き勝手に自分のやりたい事ばかり言って、ちっとも決まらんのだ。

「あ~、どうしても決まらんなら、この際喫茶店にしておけばどうだ?」

先ほどまで傍観していた、担任の石橋がそう言って来る。
まぁ、確かに喫茶店も悪くはないのだが・・・。

「ただ単に喫茶店やってもねぇ・・・ろくなものにならないような気がするのよね」

それは俺も同感だ、香里。

「俺に案があるっ!」

そう言いながら手を上げたのは北川だ。
何か嫌な予感がするが・・・とりあえず聞くだけ聞いてやろう。

「どんな案?」
「無論っ、メイド喫茶だ!!」
「メイド喫茶ぁ~???」
「そうっ!クラス女子達がメイド服を着てウエイトレスをするのだ!これなら客が来る事間違いなしっっ!!」

そう力説している北川の周りを、いつの間にやらクラスの女子達が取り囲んでいる。

「それで・・・他に言いたい事は?」
「とりあえず、今の所はこれだけだが・・・」
「そう・・・じゃあ死んで」

香里のその言葉を合図に北川に殴りかかる女子達。
・・・やれやれ、またか。

「ちょ、ちょっと待て、落ち着け!そうだ、まだ言い忘れていた事があったんだ!!」
「・・・別に聞きたくないわ」

そう言いながら、メリケンサックで殴り続ける香里。
・・・何か、怖いぞ。

「い、良いから聞けっ!良いか、女子がメイド服でウエイトレスをすると言う事は、当然相沢もする事になるんだぞ!!」

途端に動きを止める女子達。
って、ちょっと待て!
俺がうえいとれす・・・???

「想像してみるんだ!メイド服に身を包んだあの可憐なる相沢の姿を!!」

女子達は皆、俺の方を見た後、上を向いて目を閉じる。
恐らく、今北川が言った姿を想像してるんだろうが・・・。

「どうだ、良いだろうが?!」

北川はまだ力説してる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メイド喫茶決定」
「「「「異議なーし!」」」」

んなっ?!

「ちょっと、香里・・・本気?」

俺は恐る恐る聞いてみる。

「本気」

即答だった。





ちょっと待てぇぇぇぇっっ~~~~~~!!!!!!




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