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過去の遺作置き場
2024年04月25日 (Thu)
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2002年09月25日 (Wed)
8月2日 その2



「結構暗くて不気味ね・・・」
「もし何かあったら、栞が祐子さんを守りますから心配しないでください!」
「・・・普通逆だと思うんだけど」

そんな事を話しながら、暗い夜道を進む。
今回の肝試しの目的は、この先にある神社まで行く事。
その神社にはおみくじの自動販売機があって、そのおみくじを買ってくる事が神社へ行った証拠になるんだけど・・・。
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2002年09月24日 (Tue)
8月2日 その1



夜。

今日は皆で肝試しをしようと言う事になった。
・・・は良いんだけど。

「ねぇ、あやめさんが居る時点で肝試しの意味無いような気がするんだけど?」
「それを言うなよ、相沢・・・」

そう言って苦笑する北川君。
普段から幽霊のあやめさん見慣れてるから・・・肝試しって言われてもいまいちピンと来ないのよね。
2002年09月23日 (Mon)
8月1日



もう既に皆も寝静まったであろう、夜も遅い時間。
私はちょっと寝付けなくて、ブラブラと砂浜を散歩していた。
歩くたびにザクザクと砂を踏む音が、誰も居ない砂浜に響く。
海からは、潮の匂いのする潮風が吹いていて心地良い・・・。
2002年09月22日 (Sun)
7月31日



「う~ん、今日も泳いだわね~」

別荘に戻ってきて、思いっきり伸びをしながら私は呟いた。
他の皆は、多分まだ海で泳いでいる。
私一人だけ戻ってきたんだけど。
流石に3日連続で泳ぐと疲れるわね・・・。
こんな時は、のんびりと温泉にでも浸かって疲れを癒したい所よねぇ。
2002年09月21日 (Sat)
7月30日



「朝よ、祐子。起きて」
「う~ん・・・」

朝・・・?
今日の目覚ましの声何か変ね・・・。
いつもの名雪の声じゃないみたい。
それに、さっきから体を揺すられてるような・・・。
いつから、この目覚ましはそんな事までしてくれるようになったのかしら。
2002年09月20日 (Fri)
7月29日 その6



「ふ、不覚・・・」

私は、クルーザーの上でそう呟いた。
2002年09月19日 (Thu)
7月29日 その5



よーいドンの声を合図に、一斉に海へと向かう私達。
ちなみに、北川君以外に南とつむぎちゃんも不参加。
参加してもあんまり意味無いからって言ってたわね。
まぁ、良いんだけど。
2002年09月18日 (Wed)
7月29日 その4



「あう~、海~~!!」
「あ、真琴! ちゃんと準備運動しないと駄目ですよ!」
「うぐぅ、しょっぱいよぅ・・・」
「あゆちゃん、海なんだから当たり前だよ・・・」
「栞。あなたいくら泳げないからって、その浮き輪は子供っぽくない?」
「えぅ~、そんな事言うお姉ちゃん嫌いです! それに、元々これ持ってこさせたのお姉ちゃんじゃないですか!!」
「あははー。舞、サンオイル塗って一緒に焼きましょう~」
「はちみつくまさん」
「北川さん、本当にあやめさん置いてきて良かったの?」
「そうは言っても、あやめさんが恥ずかしがるんだからしょうがないだろ」
「やっぱり、大正時代の人にその水着は刺激が強いんじゃないですか、南?」



浜辺へやってきて、それぞれ好き勝手な事を始める面々。
ちなみに分かりにくい人の為に説明すると、今のセリフは上から順に真琴、美汐、あゆ、名雪、香里、栞、佐祐理さん、舞、南、北川君、つむぎちゃんよ。

・・・私、誰に説明してるんだろ?
2002年09月17日 (Tue)
7月29日 その3



さてと、まずは着替えないと。
持ってきた鞄を開けて、中から数着の水着を取り出す。
ちょっとした事情で多めに水着買う羽目になっちゃったから・・・結局、全部持ってきたのよね。
ワンピースタイプのものやビキニやハイレグ・・・。
それと・・・その・・・あの紐みたいなやつも・・・。
せっかく買ったんだからって持ってきたけど・・・流石に着れないわよね、これは。
そう思いながらも、手にとって眺めてみる。
・・・見れば見るほどエッチな水着。

「・・・祐子、それ着るの?」
「え?!」

振り返ると、訝しげな目でこちらを見ている香里と栞が・・・。
あぶない水着を手にとって眺めてるから勘違いしたみたいね。

「こんなの着れるわけないでしょ。ただ持ってきちゃったから・・・何となく見てただけよ」
「ふ~ん・・・着る気ないのに買ったの?」
「・・・それに関しては聞かないで」

私はげっそりとして顔を伏せる。
とにかく、更衣室内で暴走した名雪達のせいとだけは言っておくわ。

「ま、良いけどね」

香里もそれ以上は何も聞いてこなかった。
2002年09月16日 (Mon)
7月29日 その2



「皆さん、着きましたよ~」

そう言って、佐祐理さんが車を降りた。
私達もその後に続く。

「うわぁ・・・これが、佐祐理さんの別荘なの?」
「はい♪」

目の前に現れたその別荘はかなり大きく、私達全員が一人一人部屋を取ってもまだ充分に余裕がありそうだった。
さすがと言うか何と言うか・・・。

「わぁ、皆さん見てください! ここから海が見えますよ!!」

そう言って、栞がはしゃぐ。
確かに、栞が見ている方には一面の海が広がっていた。
この海で泳げるのかしらね。

「あ、そこの浜辺は倉田家のプライベートビーチですから、気兼ねなく泳げるんですよ~」
「へ~」

それじゃあ、私達以外には誰も居ないって事よね。
ちょっと安心。
いくら北川君が居ると言っても、やっぱりナンパしてくるような男が居たら楽しめないもんね。

「っと、はしゃいでるところ悪いんだけど、早いとこ部屋に案内してくれないか? そろそろ南を覚醒させないと・・・」

そう言えば、今日は朝からずっとあやめさんなのよね。
車でここに来るまでに3時間ぐらいはかかってるから・・・憑依してからもうかなり経つんじゃないかと思う。

「それじゃあ、ついてきてください。皆さんのお部屋に案内しますから」

そう言って、佐祐理さんは別荘の中へと歩いていく。

「私達も行きましょ」
「そうだね」

私達は、その後を追うようにして別荘の中へと入った。
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