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過去の遺作置き場
2024年04月20日 (Sat)
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2002年09月03日 (Tue)
7月19日



「・・・・で、明日から夏休みになるわけだが・・・・お前達は受験生なんたから、遊ぶなとは言わないまでも勉強を疎かにしないように。では今日はこれで終わる」

そう言って石橋が締めくくり、1学期最後のHRが終わった。

「祐子ちゃん、帰ろ~」
「あら? 名雪部活は?」
「今日は終業式だったから、お休みにしたんだよ」
「・・・・勝手に休みにしたりして良いの?」
「良いんだよ~。だから帰・・・・」
「駄目です」
「「え?」」

いきなり聞こえた声に私達が振り向くと、そこには一人の女の子が・・・・。
えっと・・・・誰だっけ、この子?
制服のリボンを見る限りでは、2年生みたいだけど・・・・・。

「部長・・・・今日が休みだなんて誰が決めたんですか?」
「う・・・・」

・・・・部長?
それって名雪の事?

「さ、部活へ行きましょう」
「い、いやだお~! 今日は祐子ちゃんと一緒に帰るんだお~~~!!」
「ダ・メ・で・す! ほら、キリキリ歩いてください!」
「ゆ、ゆ~こちゃ~ん~~~~!!」

私の名前を叫びながら、名雪は連れて行かれてしまった。
な、何だったの今の・・・・。

「あら、祐子。帰らないの?・・・・ってどうしたのよ」
「あ、香里・・・・名雪が・・・・」

私は、名雪が連れて行かれた方を指差しながら呟いた。

「あぁ・・・・名雪ったら、また部活サボろうしたのね」
「・・・・また?」
「えぇ、いつもの事よ」

そうだったんだ・・・・。
じゃあ、さっきのは陸上部の後輩だったのかな?

「それにしても・・・・名雪って、そんなにしょっちゅう部活サボってるの?」
「まぁ、大抵は未遂で終わるけどね」

そう言って、香里はクスリと笑った。

「ところで、もう帰るんでしょ? 何なら一緒に帰る?」
「香里と? そうね~、もう残ってる用もないし良いかな」
「じゃ、帰りましょ」

そして、私と香里は帰路についた。




ところで・・・・。

帰る途中香里は、ずっと私と腕を絡ませていた。
別に嫌じゃないんだけど・・・・ちょっと恥ずかしいんだけど・・・・。




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