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過去の遺作置き場
2024年04月20日 (Sat)
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2002年09月23日 (Mon)
8月1日



もう既に皆も寝静まったであろう、夜も遅い時間。
私はちょっと寝付けなくて、ブラブラと砂浜を散歩していた。
歩くたびにザクザクと砂を踏む音が、誰も居ない砂浜に響く。
海からは、潮の匂いのする潮風が吹いていて心地良い・・・。

あら?

ふと、少し離れたところに人影を見つけた。
え~と・・・あの青い髪は南?
それに、その横にいるちょっと体が透けた女の子はあやめさんかしら。
こんな時間に二人とも何してるんだろ?
私は二人に気付かれないように、少し離れたところから二人の様子を見守った。
あやめさんが微笑みながら何か言って・・・南、顔を真っ赤にして慌てふためいている。
と、思ったら急に大人しくなって何か頷いていた。
う~ん、離れてるから何を話してるのかさっぱり分からないわねぇ。


・・・あ、二人とも別荘の方に戻ってた行ったみたい。
結局、何だったんだろ?
ま、良いか・・・多分北川君の事なんだろうと思うし。
私が気にするような事じゃないわね・・・。
さて、もう少し散歩を続けましょ。
そして私は、再び砂浜を歩き出した。






しばらく歩いて・・・少し疲れた私は、砂浜に腰を下ろして海を眺めていた。
暗い夜の海・・・。
眺めていると、まるで吸い込まれてしまいそう。
記憶を失って間もない頃に、夢で見たあの暗闇のよう・・・。
まるで、私の全てを覆い尽くして飲み込んでしまうような闇。
最近はあの夢も見なくなったから、暗闇もそれほど怖いと思う事はなくなった。
でも・・・それでも、闇の中に居ると吸い込まれてしまうような感覚は消えない。
私・・・このまま記憶が戻らなかったらどうなるんだろう?
今までと変わらないのかな?
それとも・・・。
うぅん、考えるのは止そう。
考えたところで、どうなるわけでもない。
結局はなるようにしかならないんだしね。

私は、もう一度暗い海へと視線を移すとしばらくその情景を眺めていた。





それから、しばらくしてい私は別荘へと戻った。




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