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過去の遺作置き場
2024年04月20日 (Sat)
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2002年09月13日 (Fri)
7月28日 その1



「名雪ーっ、起きなさーい!」
「うにゅ・・・・」
「ほらほら、今日は皆で水着買いに行くんだから。とっとと起きる!」

ガバッと名雪の被っている布団を剥ぎ取る。
それにしても、この暑いのによく布団被って寝てられるわね。

「う~・・・・けろぴーに水着~・・・・?」

・・・・何でそこでけろぴーが出てくるのよ。
第一、けろぴーに水着着せてどうするつもり?

「名雪・・・・いい加減起きないと置いてくわよ? そしたら海では名雪だけ水着なしになるわね」
「?!(ガバッ) そ、それは困るよ!ってあれ? 祐子ちゃん」
「ようやく目が覚めたのね・・・・早く着替えてよ? もう真琴もあゆも準備できてるんだから」
「う、うん」

はぁ、いつもの事とは言えホント疲れるわね・・・・。
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2002年09月11日 (Wed)
7月26日



「ただいま~」
「お帰り名雪。ちょっと聞きたい事が・・・・って香里?」

その日、部活から帰ってきて名雪を出迎えると、何故か香里が隣に立っていた。

「こんにちは、祐子。お邪魔するわね」
「帰る途中で出会ったから、家に誘ったんだよ~」

帰る途中ね・・・・香里は、夏期講習の帰りかしら?
ま、どっちにしろ都合は良いわね。

「そう、それじゃ丁度良いわ。ちょっと話したい事があるから・・・・そうね、二人とも後で私の部屋に来てくれる?」
「「話したいこと?」」
「えぇ、とっても重要な事なの。名雪が着替えた後で良いから、必ず部屋に来てね」

そう言うと、私は自分の部屋へと戻った。
名雪と香里は、不思議そうにお互いに顔を見合わせていた。
2002年09月10日 (Tue)
7月25日



その日の夜。
私はベッドの中で、眠れぬ夜を過ごしていた。
2002年09月09日 (Mon)
7月24日



今日は、昨日の約束どおり香里の家へ。
『ゆういち』の詳しい事・・・・何が何でも教えてもらわないと。
そう思いながら、私は美坂家の門を叩いた。
2002年09月08日 (Sun)
7月23日



「ねぇ、香里。『ゆういち』って人知ってる?」
「ぶっ!!」
「きゃあ! もう香里ったら、いきなり噴出さないでよ!」
「ご、ごめんね祐子」

今、私は香里と二人で百花屋に来てる。
街でたまたま出会って、そのまま一緒に百花屋に来たけど・・・・。
確か、香里は名雪とは親友・・・・。
だから、名雪の言っていた『ゆういち』って人の事も知ってるかと思ったんだけど・・・・。
2002年09月07日 (Sat)
7月22日 その2



「ただいまー」
「お帰りなさい、名雪♪」
「う゛・・・・ゆ、祐子ちゃん・・・・」

お昼過ぎ、部活から帰って来た名雪を私は満面の笑みで出迎えた。
案の定と言うか・・・・名雪は、複雑な表情してるけど。
今朝方、あの事を追求しようとしたら、

『あ、大変、1500mを三分で走らなきゃ間に合わないよ!』

とか言われて、逃がしちゃったのよね~。
あの時は、言葉からして微妙に動揺してるのが丸分かりだったのよね。
でも、部活が終わって帰ってきた今なら大丈夫。
ふふふ・・・・もう逃がさないわよ♪

「そ、それじゃあ私シャワー浴びてくるね」
「終わったらで良いから、すこーし私のお部屋に寄ってくれるかなー♪」

そそくさと、自分の部屋へ行こうとする名雪の背中に向けて、そう声をかける。
・・・・一瞬、びくってしたわね。

「きょ、今日は夏休みの課題やらなきゃ・・・・」
「そうね、早いうちに終わらせれば後が楽よねー。だったら、一緒にやりましょう。その方が早く済むし♪・・・・だから後で部屋に寄ってね?」
「・・・・う、うん」

有無を言わせぬ口調で一気にそう言うと、とうとう名雪は観念したのかそう言って頷いた。
ふふふ・・・・逃がさないわよ、名雪ちゃん♪
2002年09月06日 (Fri)
7月22日 その1



『朝~朝だよ~、朝起きて学校行くよ~』
「・・・・名雪、今は夏休みよ?」

もそもそと布団から這い出して、寝たそうな声を上げる名雪・・・・じゃなくて、目覚ましを止める。
時間は・・・・まだ8時じゃないの・・・・。
何で、目覚ましなんかかけたんだろ?
2002年09月05日 (Thu)
7月21日



今日は日曜日。
とは言っても、夏休み入っちゃってるから平日も日曜日もあんまり変わらないんだけどね。
さてと、暇だしちょっと出かけようかな・・・・。

「あう~、祐子どっか行くの?」
「真琴? えぇ、ちょっと商店街まで散歩でも行ってこようかなと思って」
「真琴も行く!」
「・・・・良いけど、肉まんはおごらないわよ?」
「あう・・・・祐子のケチ」

ケチとかそう言う問題じゃないと思う。
真琴って一緒に出かけると、必ず肉まん奢らせようとするんだもの。
大体、何でこの時期に肉まんがあるのかって事の方が疑問だけど。

「で、どうするの? 行く?」
「行く!」

そう叫ぶと、真琴はちょこちょこと私の後をついてきた。
何となく子供みたいで可愛いのよね、真琴って。
2002年09月04日 (Wed)
「それじゃあ、まずは自己紹介から始めましょうか」

一同をリビングに集めた秋子さんがそう言った。
今、リビングに居るのは俺、真琴先生、名雪、秋子さん、真琴、あゆの5人だ。
水瀬家勢ぞろいだな・・・・っていつもの事だが。
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